虹のかなたに

たぶんぼやきがほとんどですm(__)m

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

第50回 それぞれの場所

そろそろそのシーズンだと思っていたら、どうも最近の小学校では「学芸会」というものをやらないところが多いらしい。私の通った小学校では「学習発表会」という名前であったが、文字通りに、1年間の学習成果を保護者の前で発表する晴れ舞台であり、相当な時…

第49回 おとなになっても(二)

前々回、おとなになったら、いつまでも思春期よろしく我儘な自己主張ばかりやっていないで、少しは人との関わりというものを意識して物を言ったらどうだという、つまらない繰り言を述べてしまったが、そうは言いながらその実、「小さい太郎」の気持ちとて分…

第48回 忘れじこの日

あの日。私は大学2回生だった。 2年前まであんなに必死に勉強というものをしていたのは幻だったのかと思えるくらい「学生の本分」を放棄していた私は、しかし学年末を控えて流石に尻に火が点き、ワープロに向かって課題と格闘していた。「国語科教育法」とい…

第47回 おとなになっても(一)

今日は成人の日である。大雪に見舞われ大変だった地域もあったようだが、晴れやかな若者たちの表情を見ていたら、それだけでこちらの顔もほころぶというものである。 しかし自分の頃を顧みるに、実家は遠く離れたところなのでそうやすやすと帰ることも能わず…

第46回 年の初めの何とやら

小林一茶の句に「初夢に故郷を見て涙かな」というのがある。仕事柄、年末年始の休暇が長くなく、また夫婦ともにサービス業に従事するものだから互いの休みは元旦しか一致せず、出掛けるとしてもせいぜい近場での初詣くらいで、後は専ら「食う・飲む・寝る」…